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小さな中国のお針子

小さな中国のお針子


小さな中国のお針子
ジョウ・シュン (2003/11/07)
パンド
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~あらすじ~
1971年、中国。
医者を親に持つルオとマーは、反革分子の息子として山村へ再教育に送られた。
毛沢東主席を崇拝する村長の監視下で、彼らは過酷な肉体労働を強いられる。
そんなふたりはある日、年老いた仕立て屋とその美しい孫娘“お針子”に出会う。
文字が読めないお針子に恋したふたりは、彼女が外の世界に興味を持っていることを知るのだった。
ふたりは密かに禁書となった西洋文学の本を手に入れて、人目を盗んではお針子に外国の物語を語り聞かせてあげるのだが…。


世界30ヵ国でベストセラーとなった小説を映画化!
原作者でもある中国人のダイ・シージエ自身が監督を務め、文化大革命の中国を舞台にした作品です。
毛沢東主導で行われた文化大革命は、当初中国の学生たちがその革命を熱烈に支持していましたが、彼らの活動が毛沢東の手に負えなくなると“再教育”と称して彼らは田舎へと送られていました。
本作は、そんな山村に送られたふたりの青年が、美しいお針子に出会い恋をする物語です。
63GyaOより転載


文革についてはこちらを。
文革そのものがメインではなく文革を背景に山村で暮らす人々がメインです。
ほんの数十年前の出来事なんですね。
いろんな意味で怖い映画でしたが、水墨画のような景色やバイオリンの音色なんかで巧く中和させています。
「再教育」と言う名の自己のリセット。
すべてにおいて抑圧の監視下におかれる不条理。
そんな中だからこそ抑え切れない本能=知識欲。
若さゆえの吸収力の早さ。
(若い力の暴走が文革に拍車をかけたこともふまえると皮肉な結果ですが。)
人目をはばかって読む西洋文学の甘美さ。
自身の境遇と比べ未知なる異国への憧れは果てしないものだったと思います。


文盲だったお針子が「知る」ことによって自立していく姿は凛としていました。
ルオとマーは数十年後に再会するわけですが。
お針子のその後がわからないのもせつない余韻を残して良かったです。


「再教育」を受けた山村がダム建設のために沈むというのも感慨深かったです。
「自由」=「幸せ」ではないんですよね。
無知ゆえの愚かさと、無知ゆえの幸福の対比。
不自由の中で見つけた自由の輝きというのが印象に残ります。
ラストで一気にノスタルジックに浸るような演出になっていてきれいな作品にまとまっています。
フランス映画らしい湿度を持った作品でした。
中国では劇場未公開だったらしいですね。


個人的にはルオとマーの顔の区別がつきにくかったです330

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2007年01月28日 | 映画・テレビ | トラックバック:0 | コメント:0

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