しあわせな孤独
ソニア・リクター (2004/07/02)
メディアファクトリー
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〜あらすじ〜
結婚を控えた、セシリ(ソニア・リクター)とヨアヒム(ニコライ・リー・カース)のカップル。
ある日、ヨアヒムが交通事故に見舞われる。
一命を取り留めたものの全身不随になり、絶望感から心を閉ざすヨアヒムと、彼に拒絶され打ちひしがれるセシリ。
彼を轢いたのは、この病院の医師ニルス(マッツ・ミケルセン)の妻マリー(パプリカ・スティーン)だった。
セシリの支えになろうとニルスは優しく接するが、ふたりは深い関係に…。
交通事故を境に急速に動き始める男女4人の運命を、一人ひとりの内面に切り込んだ表現で描く愛の物語。
運命のいたずらに翻弄される登場人物の心情を斬新な映像でリアルに表現する秀作です。
監督はCMやミュージックビデオも手掛けるデンマークの新鋭スザンネ・ビエール。
ラース・フォン・トリアー監督が提唱する“ドグマ”(人工的な照明を使わずに手持ちカメラのみでロケーション撮影を行う手法)を用い、本国で大ヒットした作品。
GyaOより転載
ドグマ作品を初めて見ました。
ドグマについては
を。
その手法のせいかカメラにブレがあり最初は馴染めなかったのですが、徐々にリアルなドキュメンタリーのようにも感じ、最後には違和感なく観れました。
この映画を観て感じたことは、人間って弱くて強い生物なんだなと。
登場人物の心情がとても繊細に撮られています。
知らない俳優さんばかりでしたが巧い方達ばかりでした。
誰に感情移入するかによって感想も変わってくると思いますが…。
私には登場人物の誰とも似た経験はありませんが、もしこういうことになったらこうなるのもわからないでもないな、と思いながら観ました。
登場人物、まずはニルスから。
彼は…どうなんでしょ?
真面目な人ほど本気になったら怖いという例ですね。
ニルスの妻であり加害者のマリー。
罪悪感と同情とで最初はニルスとセシリが会うことを不審に思っていませんでした。
欲を言えば彼女の事故に対しての心の葛藤がもう少し観たかったです。
そのため「みんな苦しいのよ」と言う彼女の台詞に説得力が感じられなかったのが残念でした。
セシリ、事故後のヨアヒムに邪険に扱われ、親身になってくれるニルスと堕ちていく様が悲しかったです。
でも加害者の夫なのだから本来、憎むべき存在だと思うんですが…。
誰でもいいから優しくされたかったくらい彼女も傷ついていたんでしょうね。
心と体の淋しさは別物ということもあったのかもしれません。
そしてヨアヒム。
自暴自棄な時期を乗り越え自分のこれからと、他人を思い遣る気持ちを取り戻せそうになったところが嬉しかったです。
もしかしたら彼に一番、感情移入して観ていたかもしれません。
女性看護師と娘も良い味出していました。
個人的な感想としてはきれいごとなのかもしれませんが誰かの不幸の上に成り立つ恋愛はしたくないですね。
病院のベッドの上で「もしもヨアヒムの体が動いたら」という想像の映像が印象的でした。
あとサントラが良かったです。
フランスを拠点に活動しているAnggun(アングン)という女性らしいです。
映画の挿入歌を映画画像と共に観ることが
でできます。
人間って孤独を嫌う反面、必要でもあるんですよね。
登場人物が全員孤独になって、新しい幸福を掴む為の準備期間を「しあわせな孤独」と言っているのかもしれません。
楽しい映画ではなかったけどとても「正直な映画」でした。
2006年12月11日 | 映画・テレビ | トラックバック:0 | コメント:0
Author:ごいす
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