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きらきらひかる

きらきらひかる


きらきらひかる
江國 香織 (1994/05)
新潮社
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私たちは十日前に結婚した。
しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである。


笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。
そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのたが…。

セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上がる誠実、友情、そして恋愛とは?
傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。


~文庫本、裏表紙より転載


真夜中~明け方に久しぶりに江國香織さんの「きらきらひかる」を読み返した。
以前読んだ時は正直、何の感想もなかった。
それもそのはず。
これは心が弱っている時、疲れている時、つまりデリケートな精神状態の時にこそ読む本だったのだ(今の私にピッタリだ263)。


「きらきらひかる」の主要登場人物の笑子はアル中と書かれているが下品な感じがしない。
情緒不安定で躁鬱気味、自分自身を持て余していてなんとなくアルコールに依存している。
一升瓶抱えて大声をあげたり、ピンクの象や大名行列と言った幻覚も見たりしない。
キッチンドリンカーのオクサンや、定職を持てないオヤジの「アル中」とはちょっと違う。
なんだかきれいなアル中だ。
笑子には睦月という「ホモ」の旦那さんがいる。
こちらも少々乱暴なくくり方だが、とにかく旦那さんは同性愛者で恋人もいる。
二人はお見合いで知り合い、両親や世間体のために利害が一致したので結婚するが…ある意味、偽装結婚。
そこへ睦月の恋人まで登場して三人の奇妙な関係が描かれているのだが。


流れるような文章でサラサラと読める。
(なので以前、元気が有り余っている時に読んでも心に残らなかった。)
今なら笑子の気持ちも少しはわかる。
この三人のバランスがとても居心地良さそう。
でもすごく脆くてはかなげでせつないんですよ。
「生活」とか「現実」とか臭みという不純物がいっさい感じられない文章(表現力)です。
リアリティも有って無いような不思議な感覚になります。
行間の余白に、静寂と白い空気を感じました。
若い女性に人気の作家さんと言われるわけだ!


この作品は1992年に映画化もされているんですね。
笑子(薬師丸ひろ子)、睦月(豊川悦司)、睦月の恋人(筒井道隆)。


この時期にこの作品だったので感じることがあったわけなので…江國さんのほかの作品は知りません。
おすすめはありますか?

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2006年10月17日 | | トラックバック:0 | コメント:0

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